閲覧にあたり、表示が重い印象を受けたので、ネットの情報を参考に設定の変更やプラグインの選択をし直しました。
表示に不具合があるようでしたら、この投稿へのコメントやメールフォームからのご連絡をお願いします。ただ、こちらの機能に不具合があった場合には、どうにもなりませんね(笑)
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最近、全然このブログが更新できていません…もう少し情報発信しないと。
学会全体についての感想としては、予想以上に抄録集等のアプリが便利だったこと、不便だったのはポスターの会場間の移動がかなり多かったこと(予想はしていましたが)。
大会テーマが「政策に活かせる研究」みたいな感じだったのですが、大会長講演では、そこにどのように至るべきなのかというプランは看護研究センターを作るという点以外では、あまり示されなかったように思います。ただし、なかなか体験できない国レベルの政策決定に関与した経験を聞かせていただいた事はとても有意義でした。
政策決定に必要な研究となれば、高いエビデンスレベルの研究が必要となるようですが、看護の研究ではRCTは組みづらいし、僕もRCTをやったこともないので大層なことは言えませんが、そうであれば傾向スコアを使った研究であったり、大規模な研究や追跡研究の研究デザインの立て方みたいな部分で発表なり議論なりがあってもよかった感じがします。看保連から国に出している技術評価の基になる研究というのも一度ちゃんと調べてみよう。
また私は在宅看護のセッションの一つで座長をしていたのですが、東大の野口麻衣子さん達の発表は訪問看護師の就業継続意向と、同僚間の関係性を見たもので、やはり関係性が良いことが大事だということでした。この研究に関連して、以前も訪問看護師の職業ストレスの研究をどこかの先生がご発表になったときにも、思ったのですが、1施設で3名ぐらいが回答されていたようなので、所属施設を識別できるようであれば、マルチレベル分析をすると単に個人の回答だけではなく、施設ごとの関係性も変数として取り上げられるし、より正確な情報が得られるのかなと思いました。訪問看護ステーションのような施設による違いが大きい組織を対象とした量的研究では、標準的な研究デザインの選択肢になるとよいのかななどと座長をしながら思っていました。
公開データでGISとかしている私ですが、やっぱり研究デザインが大事だなと感じた学会でした。
先日、北海道医療大学当別キャンパスで開催された第21回日本難病看護学会に私も参加してきました。札幌市内から少し離れたキャンパスであるにもかかわらず、2日間で400名を超える参加者があったとか。
例年、非常に密度の濃い学会であり、看護職の研究発表だけでなく難病の当事者である患者・家族の意見を聞ける場でもあり、また医師の講演で勉強できる機会にもなります。
個人的に興味深かったのは、北海道の恵庭市にある恵み野訪問看護ステーションの所長でNP資格をもつ樋口秋緒さんの発表「要介護度5の難病患者に対する在宅での特定行為の実施の効果」というポスターの演題でした。
要介護5のPDや後縦靭帯骨化症の在宅療養者3名について定期受診にかかる時間や費用、患者・介護者の負担等をNPによる特定行為(気切カニューレ交換、胃ろうカテーテル交換、膀胱瘻カテーテル交換)の前後でどのように変わったのかをまとめ、大幅な負担減に繋がるが、療報酬は減った。といった内容だったと理解しています。(雪の北海道で介護タクシーで受診する大変さは東京とは比較にならないでしょう。)
私から、都内では訪問診療で医師が回るような症例だと考えるが、勤務先では訪問診療ができる医師が少ない状況であるということか?「病院から報酬減になるからやめてくれ」とは言われませんでしたか?という質問をしたのですが、回答としては、こうした状況を踏まえて院内の話し合いが行われ、病院の医師が訪問診療をしてくれるようになったそうです。ではNPに意味が無いのかということではなく、緊急時の対応などで大きな貢献ができるだろうと思います。樋口さんの前向きな活動にとても共感できる発表でした。
その一方で、在宅での特定行為についてはこのようなNP教育を受けた方や医療機関(医師主導)で積極的に行動を起こそうとしている所を除くと、一般の訪問看護ステーションでは研修を受ける段階で躊躇していて、厚生労働省や看護協会が描いているような形にはなりえない様に思います。
今回の発表のような報酬の面での齟齬とでも言うべき部分を積極的に解消していくことが必要でしょう。
本ブログ記事にコメントが入力できないというご意見があり、自分でログインせずにコメントしても問題ないのですが、可能性としては、スパム対策として、簡単な問題を解くような設定があったので、これを外してみました。
あまりスパムが増えるようであれば、また対応を考えます。
このところ神戸市看護大学の林千冬先生たちのグループの研究成果がネットニュースなどでも取り上げられています。(ちなみに林先生は学会などでお話することもある良き先輩です。)
この記事だけを読むと、なんだか訪問看護って怖そう・・・とかそういったイメージを持たれてしまうかもしれません。
なかなか得られにくいデータなので、貴重な成果であることは間違いありません。今回の調査方法がはっきりわかりませんが、どうしても「これまでの経験」という聞き方すると毎日のようにセクハラを受けている人も「10年訪問してきて1回あったなあ」という人もまとめて「経験あり」になってしまうので、50%という数字をどう解釈するかという点が一つあります。頻度がどの程度なのかもわかると良いなあと思いました。
では病院は安全なのかというと、病院でも医師や看護師に対する暴力というものは残念ながら少なくはありません。意図的なものも、妄想やせん妄状態で意図的とは言えないような状態でのものも含め、それなり数があることが報告されています。ただ在宅は密室のなかでのサービス提供となるので、セクハラを含めた暴力行為の状況を確認したり、止められる人が他にいないという点で特徴があります。
報道ではなかなか触れてくれませんが、普段から当然のように、看護管理者にとっては対象者だけでなく、職員の安全も大事な関心事です。たとえば、必要があれば複数名で訪問をすることが報酬の中でも認められていますし、条件を満たさない場合には管理職が同行訪問したりといった形で対応していることは多いと思います。またセコムの訪問看護ステーションさんでは、携帯のボタンを押すと、セコムの警備員が急行してくれる体制を整えているとも伺ったことがあります。
報道の皆さんには、こうした取り組みにも目を向けてもらえると良いと思います。