看護とコミュニケーション


サバティカルに入って研究活動は色々進んでいますが、学生と関わることや高校生向けの説明活動などもしていないので、ちょっと寂しさも感じている今日この頃です。

看護の世界でコミュニケーションはとても大事です。私はコミュニケーション上手でもないし、あまり好きでもない方だと自覚して、学生に授業をしています。

専門的な内容についての質問に答えることは学生さんでも結構上手です(勉強をちゃんとしていれば…の話ですが)。例年、ロールプレイなどを見ていて個人差が大きいと思うのは、患者さんから漠然とした不安を投げかけられた時の対応です。

「手術が不安」という話が出ると、普通の研修医は「手術をすれば症状が良くなりますよ」といった説明をします。これも悪くはないですが、私の授業では学生には話を聞く技術を上手につかって最終的には相手の「気持ち」「感情」を引き出すこと、そして臨床に出て忙しくなっても、そのタイミングだけは逃さずに時間を作ることの2つを強調しているつもりです。

最悪なのは「全くそんなことはありません。それは間違いです。」と全否定してしまって、不安が生じる理由や背景を内面に封じてしまうことです。看護の世界では対象者との信頼関係が損なわれるので、そんな学生には単位は与えられませんが、政治の世界では、とにかく自説を説けば他者の不安が解消すると思われているようです。学生でも取り組んでいることなのに、どうしてそうなるのか、私には理解できません。

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