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皮下埋め込み型ポートのシミュレーター

首都大の在宅看護の演習科目では、皮下埋め込み型ポートに専用の針を刺して、輸液ポンプを動かしてみる演習を行っています。

実際には、これに対応するシミュレーターは多くなくこれまでは3Bサイエンティフィック社のものを使用していました。 http://www.3bs.jp/simulator/catheter/w43007.htm

値段もそこそこするのでまず2台を購入し、追加で3台目を購入したところ、実際に針を刺すポートの部品が粗悪なものになっており、2年程度で針を刺したところから輸液が漏れるようになりました。

最初に購入した1,2台目は5年以上前に購入したものですが、医療用の本物のポートを使用しているため、まだ何の問題もなく利用できます。率直に言って今の商品は買わない方が良いと思います。

値段も変わらず、最近まで前の部品の写真が掲載されていたぐらいで、何の説明もなく部品が粗悪なものになったことに不満もあり、メーカーに問い合わせましたが交換もできないということなので、こちらで現場で使用されているポートを購入して交換しようとたくらんでいます。

プロフェッショナルの養成をするのに道具が本物でないなんて、シミュレーターとしての価値がない。もっとプロ意識をもって商品を作って欲しいです。でも海外の会社だからな・・・。

どこか日本の会社でちゃんとしたものを作ってくれませんか?

今どきの高校生の看護師像

この数年、高校生対象の模擬授業や大学訪問の対応、入試の面接などをしていて、何となく感じるのですが、高校生が考える看護師の仕事を「注射や点滴をする人」「患者さんや家族のお話をきいて心のケアができる人」と答える人が結構多い。少ししつこく「その他にはどんなものがある?」って聞くと、困ってしまうそぶりを見せるので、さすがにそれ以上は意地悪く尋ねはしませんけど。

今どきの高校生には看護師がケアをする専門職だという認識はあまりないのかもしれませんね。術後の離床を促すために、患者さんの動きを逆算して鎮痛剤をつかったり、トイレで排泄したいという気持ちをうまく引き出したり、そういうところにプロの技があるし、インファントウォーマーにいるお子さんのAラインの波形が鈍くなってきたら、入れ替えに備えて日勤の間に反対側の手をきれいにして準備したり、飲水や食事制限のある患者さんに上手に進めていくためのコツをお伝えしたりする。私はそういうクリティカルなところから日常の生活まで、患者さんの生活を看ながら、治療とのバランスをとりつつケアするのが看護の醍醐味だと思っているのだけど古臭いのかなあ。

介護職が一般的に知られるようになったこととか、若者の生活環境がよくなったり病気にならなくなり、生活の中で苦痛を感じる体験が少なくなったことの裏返しなのかも。

在宅看護専門看護師養成課程の更新

まだ書面では確認していませんが、日本看護系大学協議会から在宅看護専門看護師(CNS)の養成課程として、私たちの大学院の更新申請が認められたそうです。

いわゆる38単位の課程に踏み切ることは現時点ではできませんでしたが、26単位の課程をあと5年(実質は4年ぐらいでしょうか)続けられることになりました。都内には他にも2つの課程が私学で開講されていますが、本学で比較的安価に教育を提供できる場を維持できたことは、これまでの実績がある程度評価していただけたのだと思います。

在宅看護CNSに関心のある方は、受験の前に河原教授と面接をして頂くようにお願いいたします。

共分散構造分析の情報の整理

本日、聖路加国際大学の中山和弘先生に特別講義として、共分散構造分析について講義をしていただきました。使用する意義といったあたりを強調して説明して頂きました。

この機会にSEMについて情報を整理しておこうと思います。(いい情報があったら教えて下さい。 😛 )

分析ソフトウェア

ちゃんと機能別に一覧ができるとよいですが、調べる時間がなくて

AMOSSPSSのグループ製品。グラフィカルなインターフェースで操作が容易
SAS
R SEMライブラリフリーウェアですが、関連書籍・サイトは充実
M-plus様々なオプションが利用でき、マルチレベルSEMに対応、ただ購入は英文サイトからになる
HADEXCEL上で動くマクロプログラムだが、高機能でマルチレベルSEMにも対応

関連書籍

地図を書きたい!看護研究者の方へ

先日の看護科学学会で、FACEBOOKなどでつながっている数名の研究者の方から、呼び止められ「清水さんがアップしている地図ってどうやっているんですか?」と問い合わせがあったので、ソフトや書籍の紹介のページをご紹介します。

私自身は単発的に簡単な塗り分けをしたい時は、MANDARAを、科研の研究などで条件を変えて繰り返し分析をする時にはArcGISを使っています。でもArcGISはちょっと難しい。

こんなことしたい!とか操作方法についても、わかる範囲でお答えしようと思いますが、関連の書籍は一度目を通してからにしてくださると助かります。

荒川キャンパスの情報処理室には両方のソフトともインストールされているので、講習会的なことを実施することも可能ではあるのですが、そこまでの指導力はないかな…。(色々人を集めれば可能かもしれません)