非がん患者の緩和ケアとACP

週末の在宅ケア学会もつかの間、月曜日からの実習指導が始まりました。月曜日は病院での実習指導、大学に戻ってからの卒論の指導を経て、夕方からは大学院のCNSコース向けに、本学の近隣にある梶原診療所の平原 佐斗司先生に非がん患者の緩和ケアについて講義をしていただきました。

がん患者の緩和ケアとの対比も加えながら、疾患別の特徴などをお話しいただき、最終的にはAdvance Care Planninng を進めていく上での医師や看護師の役割などについて話し合いました。

2名いる院生のうち1名が忌引きのため、院生にとっては先生との贅沢なマンツーマン講義となりました。講義の充実ぶりを考えると、来年から他の領域の院生や教員も参加できるような形にできないか検討してみようと思います。

[amazon_link asins=’4525209313′ template=’ProductCarousel’ store=’homecare_web-22′ marketplace=’JP’ link_id=’512f9b32-140f-11e9-ab46-81aa025320c4′]

今日の在宅看護CNSの講義

博士前期課程の在宅看護CNSコースの講義をしてきました。

今日のテーマは、「ケアマネジメント」と「訪問看護ステーションの経営と在宅看護政策」についての講義でした。

院生さんは二人とも、介護保険のケアマネジャーでもあるので、前半のケアマネジメントについては教えることもないって感じですが、そもそもケアマネジメントの理念がなんであったのか、ケアマネジャーの現状はどうなのか、何が不足しているのかなど、議論中心の講義の展開でした。

後半のステーションの経営と在宅看護政策についても、所長と事業所の新規立ち上げをしたばかりのお二人には、細かな話をしても仕方がないので、平成21年の報酬改定から訪問看護支援事業の成果のあたりを概説し、「なぜ(小規模では採算が合わないのがわかっているのに)立ち上げ当時から10人程度のステーションを意識した制度設計をしなかったのか?」とか、制度はできたもの運用面で普及しているとは言えない「看護師による居宅療養管理指導」や「療養通所介護」「複合型サービス」について議論しました。

また、CNSには地域全体を見通して考える力を求めているので、GISを使った近隣地域のサービスを含めたニーズの把握の方法や街づくりや防災といった点からも議論をしました。

本来は生活モデルを意識するはずの地域包括ケアの推進の動きの中で、「地域の病院化 道は病院の廊下で…」みたいな過度にMedicalizationされた文言が出てくるのか、今度、猪飼周平さんにも伺ってみたいと思います。病床数が減らされるからと言って病院の医療や看護をそのまま在宅に持ち込んでくることが、療養者にとって迷惑なのかどうかは分からないけど、療養者の評価をないがしろにはしてほしくないものです。

総選挙その前に

気が付いたら衆議院が解散されていて、少しは状況を理解しようと今朝はニュース等で記者会見や党首討論みたいなものを見ていました。

私だけではないと思いますが、なんでこの時期に解散?という印象が強いです。私の専門分野に関していえば「消費税の引き上げをしない」かつ「消費税引き上げ分は社会保障にあてる」ということであれば、来年からの社会保障(とりわけ介護報酬の改定)をどうしていくのかの議論を国会で進めて欲しかったと思います。

首相の会見の映像では経済指標をいくつか挙げて、特に国内の雇用が増えたことを強調していた印象を受けました。わかりやすい指標を選んでいたと思いますが、「有効求人倍率」というのは、評価の難しい指標であり、首相の会見でこれを用いて自らの業績として掲げるのはどうかなと感じました。

続きを読む 総選挙その前に

第41回日本保健医療社会学会大会へのお誘い

地域包括ケアや在宅ケアにかかわる内容も多いので、こちらでも告知しておきます。

2015年5月16日・17日に首都大学東京荒川キャンパス(東京都荒川区)において、第41回日本保健医療社会学会大会を開催いたします。私も副大会長として皆様をお待ちしております。お誘いあわせの上、ぜひご参加ください。

  • 大会長:   三井さよ (法政大学社会学部 教授)
  • 大会テーマ: 「生活モデルへの転換」
  • 主な大会プログラム
  • シンポジウム 「この20年で医療はどう変化したか?
    ――生活モデル/セルフケア/自己決定」
  • シンポジスト:
    • 猪飼周平先生(一橋大学)「病院の世紀から地域包括ケアの時代へ」
    •  松繁卓哉先生(国立保健医療科学院)「患者中心/セルフケアとは何だったのか」
    • 田代志門先生(昭和大学)「死にゆく人々へのケアはどう変化したか」
    • コメンテイター:美馬達哉先生(京都大学)、戸ケ里泰典先生(放送大学)
    • 司会:吉田澄恵先生(東京女子医科大学看護学部)
  • 教育講演 「人工呼吸器からみえる医療/家庭/社会」
    • 講師: 大森健先生(IMI首都圏ブロック)
    • 司会: 鷹田佳典先生(早稲田大学)

続きを読む 第41回日本保健医療社会学会大会へのお誘い

在宅看護学会シンポジウム(@東邦大)

11月15日に開催された第4回日本在宅看護学会学術集会のシンポジウムⅠ「在宅看護学実習はどうあるべきか」において、「本学における在宅看護学実習の現状と課題、そして今後に向けた取り組み」と題してお話しする機会をいただきました。

私は大学のカリキュラムや実習全体を含めた少し大きなところから話をしましたが、実習施設の立場からの乙坂佳代さんは、実際の指導の状況をお話しされ、新人訪問看護師の立場からの田代亞矢乃さんは学生時代の実習経験と新人としての取り組みの状況を大勢の聴衆の前で堂々と発表されておられました。全体としてはバランス良く、皆さんにお伝えできたのではないかと思います。

続きを読む 在宅看護学会シンポジウム(@東邦大)

白衣を捨てて街に出よう!