首都圏の高齢化問題と高齢者の転出

日本創生会議の外国人介護職の受け入れと首都圏の高齢者の地方への転出などを中心とした提言が話題になっています。
http://www.policycouncil.jp/
 
自分の描いている将来像とは全然違うのですが、こうした議論はある観点からは出てくるだろうと思っていました。実は5月の4年生の実習の時に同様の観点から学生と議論していたのは、もっと過激かもしれないものでした。
 
突き詰めた話、コミュニケーションがほとんど取れない寝たきりの高齢者の方には、フィリピンの元クラーク空軍基地があった空港(が思いつきましたが)の敷地内に高齢者施設を作って、温暖な気候で、日本と同レベルの教育や研修を受けたフィリピン人の介護職員にケアを提供してもらう。日本と同レベルかやや低いぐらいの賃金をキープして、文化的に異なる日本への長期滞在と言葉に関するストレスを考えれば、介護職員の定着率もよいはず。また空港の敷地内までであれば、首都圏在住の家族がパスポートなしでも渡航できるぐらいの扱いにしてもらえれば、きっと茨城空港の活用度も高まるし、国内の地方都市に転出するよりも便利かもしれない。
ドラマの影響でドクターヘリにのるフライトナースが人気になったけれども、10年後のフライトナースは高齢者を外国に安全に届けるお仕事になっているかもしれない。
といったものでした。繰り返しますが、もちろん私はこうなってほしいわけではありません。現場の方には不愉快に感じる方もおられかもしれません。でも、こんな極端なことを考えてみると、私たちの看護に何が大切で、療養者さんのニーズって何なのか、見えてくるものもあり、やみくもに否定するばかりでは先も見えないのです。。

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